藤山千春 吉野間道
江戸好みの粋とおしゃれ。
江戸時代、京都の豪商の灰屋紹益が、寛永の三大名妓とうたわれた吉野太夫に
贈ったといわれる吉野間道。
茶人が好んだといわれる名物裂の一つで、縞柄が特徴の織物です。
浮織で、太縞、細縞に打ち込み独特の風合いを出していきます。
江戸時代に好まれたといわれるようにとっても粋で、おしゃれ。
いけだやも大好きなきものの一つです。
藤山 千春(ふじやま ちはる)★プロフィール
- ●1944年 東京都品川生まれ
幼少の頃より母方の実家の八丈島で織物に触れて育つ - ●1968年 女子美術大学付属高校 卒業
- ●1971年 女子美術大学工芸科 卒業
- ●1975年 柳 悦孝先生(後の女子美術大学学長)に師事
- ●1978年 品川区大井町(現在の作業場)で染織業を始める
国画展、日本伝統工芸展に出展 - ●現在着物や帯を中心に、小物のショール、ネクタイ、
袋物、テーブルセンターなどを制作販売
品川区伝統工芸保存会会員
藤山千春さんは、柳悦孝さんに師事して、吉野間道の指導を受けたそうです。
一般的な間道とひと味違う作品の風合いとセンスは、そのあたりからきている
のかもしれません。今も東京品川の工房で織り続けていらっしゃいます。
今回紹介した作品は、おしゃれ名古屋帯です。